生姜パウダーは自宅で作れる?レンジやオーブンでの作り方を紹介

生姜パウダーの原料である生姜は、スーパーなど身近なところに売っていますので、「もしかしたら自宅で生姜パウダーを手作りできるのでは?」と思った方も多いでしょう。
生姜パウダーはどこにでも売っている商品ではありませんので、自作できれば手持ちのストックが切れてしまったときに便利ですが、はたして生姜パウダーを手作りすることは可能なのでしょうか。
今回は、生姜パウダーを手作りできるかどうかについて解説すると共に、生姜パウダーを作るコツや、主な作り方をご紹介します。
自宅で生姜パウダーは作れる?
結論からいうと、必要な材料と道具さえあれば、自宅で生姜パウダーを作ることは可能です。
使用する生姜も、スーパーなどで市販されている普通の生姜で十分ですので、原料の調達に困る心配はないでしょう。
ただ、乾燥した生姜を粉状に加工するためには、材料を粉砕するミルサーが必要です。
ミキサーでも代用は可能ですが、乾燥した原料を粉砕するのに特化したミルサーに比べると、仕上がりのキメがやや粗くなってしまいがちです。
粉末のキメが粗いと、飲み物に溶かしたときに舌触りが悪くザラつきが出ますので、生姜パウダーをドリンクに混ぜたり、スープに入れたりするのなら、専用のミルサーを使ってキメ細かなパウダーに仕上げた方がよいでしょう。
生姜パウダーを作るコツ
生姜パウダーの基本的な作り方では、材料を天日干しにします。
天日干しで生姜パウダーを作る手順は以下の通りです。
- 生姜をきれいに洗ってから、厚さ1mm程度の薄切りにする
- ざるや干し野菜ネットの上に、薄切りにした生姜を重ならないように並べる
- 日当たり・風通しの良いところで3日~5日ほど天日干しする
- 乾燥した生姜をミルサーにかけてパウダー状にする
- 乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管する
1の工程では、生姜はきれいに洗うだけで、皮つきのまま薄切りにします。
生姜のように土の中で育つ作物は、水分をキープするために皮付近に栄養を集めて壁を作る性質がありますので、皮付きのままパウダーにした方が栄養を無駄にせずに作れます。
洗っても汚れが取れない部分だけ包丁で削ぎ、できるだけ皮を残すようにしましょう。天日干しする期間は3~5日と説明しましたが、天気や湿度によっては干す時間を延長しなければならない場合もあります。
手で簡単に砕けるようになったら水分が抜けきった証拠ですので、3~5日が経過したら、一度生姜の状態を確かめてみましょう。
なお、しっかり乾燥させないままパウダーにすると、カビが繁殖する原因となるので要注意です。
天気が悪い日や湿度が高い日は室内に入れるなど、その日の状況に合わせて適切な処置を行いましょう。
レンジを使った生姜パウダーの作り方

乾燥時間を短縮したいときは、レンジを使って生姜パウダーを作る方法もあります。
レンジで生姜パウダーを作る手順は以下の通りです。
- きれいに洗った生姜を厚さ1mmにスライスする
- キッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に、生姜が重ならないように並べる
- 2をラップなしで600Wの電子レンジで5分ほど加熱する
- キッチンペーパーで生姜の表面に浮いた水分を拭き取り、ざるか干し野菜ネットの上に重ならないように並べて2~3日天日干しにする
- しっかり乾燥させたら、ミルサーにかけて粉末状にする
電子レンジを使用して、あらかじめ生姜の水分を飛ばしておくと、天日干しする時間を短縮できます。
ただ、薄くスライスした生姜を電子レンジで加熱すると、燃えたり焦げたりする可能性があります。
加熱時間は5分を目安としていますが、使用する電子レンジの種類によって差が生じますので、加熱している間はレンジ内の生姜をこまめにチェックするようにしましょう。
オーブンを使った生姜パウダーの作り方
電子レンジで失敗するのが不安な場合は、オーブンを使って生姜パウダーを作ってみましょう。
オーブンを使った生姜パウダーの作り方の手順は以下の通りです。
- きれいに洗った生姜を厚さ1mmにカットする
- クッキングシートを敷いた天板にスライスした生姜を重ならないように並べる
- 100℃に予熱したオーブンで1時間加熱する
- 水分が抜けきった生姜をミルサーにかけて粉末状にする
オーブンは電子レンジと違って急激に熱を加えないため、燃えたり焦げたりするリスクが少ないところが特徴です。
加熱時間は1時間と記載しましたが、オーブンの機種によって差が出る可能性がありますので、1時間経過したら一度生姜の状態を確かめてみましょう。
パリパリに乾燥していて、手で壊れるくらいならミルサーにかけてOKです。
こちらの方法は天日干しが必要ないので、天気の悪い日や湿度の高い日に作る場合はオーブンを使用する方法がおすすめです。
ショウガオールが目的ならば
生姜パウダーを使用されておられる方の中には、『暖まりたい』という方も多くいらっしゃると思います。
その場合はショウガオールが非常に重要なポイントですが、ショウガオールを多量に含んだ生姜パウダーを作るのは非常に大変な時間が必要となります。
ショウガオールは、生のショウガの中にある、ジンゲロールという成分が、熱により変化して出来上がる成分ですが、この変化には熱×時間が必要です。
ご家庭でショウガオールを最大限作る場合は、温度は80℃がベストで、加熱時間は最低で1時間(3時間以上が望ましい)と、非常に時間のかかる作業となります。
ショウガオールが希望ならば、市販品の方が楽かと思います。
生姜パウダーは手作りできる!手間を省きたいなら市販品がおすすめ
生姜パウダーの作り方はとてもシンプルで、薄くスライスした生姜を天日干しにし、ミルサーにかけて粉末にするだけです。
電子レンジやオーブンを使えば天日干しの時間を短縮あるいは省略できるので、より短い時間で生姜パウダーを作ることができます。ただ、どの方法を選んでもそれなりの時間と手間がかかりますので、生姜パウダーが切れるたびに手作りするのは大変です。
毎日気軽に生姜パウダーを使いたいのなら、市販の生姜パウダーを購入されることをおすすめします。
三笠産業の生姜ファインパウダーは、安心・安全の国産原料を使用しており、製造過程の安全管理も徹底しています。
パウダーのキメも細かく、料理はもちろん、飲み物にもお使いいただけますので、生姜パウダーに興味・関心をお持ちの方はぜひ三笠産業の生姜ファインパウダーをお試しください。